kentana20 技忘録

技術ネタを中心に、セミナー、勉強会、書籍、会社での出来事を綴っていきます。不定期更新。

自ら動くということ

今日は技術ネタや勉強会参加ネタではなくて、マインドのお話。

以前、このブログで

モダンな現場にするために - kentana20 技忘録

というタイトルで自分が所属する一休の現場について書いたのですが、それがきっかけとなり、開発プロセスや情報共有といった現場の問題を改善するプロジェクトが発足し、@naoya_ito さんというスペシャリストと技術コンサルティング契約を結び、この4月から本格的に動き始めたので、そのお話を少ししようと思います。
(先日、キックオフの飲み会をした際に @naoya_ito さんに「ブログに書いて良いよ」と許可をいただいたので早速書きます)

@naoya_ito さんの紹介は不要だと思いますが、一応。

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sato ちゃんでお馴染みの、この方です。
(もっとちゃんとした写真を使えと怒られそうw)

プロジェクト発足の経緯

11月の終わりに @naoya_ito さんとお話をしてから、4ヶ月くらいで本格スタートに至ったのですがそれまでの経緯をまとめると、こんな感じです。

2013年10月

Webサービス開発現場から / 近頃の開発のやり方 ・・・ Github と Pull Request とコードレビュー - naoyaのはてなダイアリー
を読んで、「じげん」さんの事例を読む。
この時は「良いなぁ」と感じるくらいで、ほとんど終わっていたと思います。何となく、漠然と「一休でもお願いできたら良いなぁ」くらいの気持ちでいました。

2013年11月

11月29日に品川で行われた、Exciting Coding 2013の懇親会で @naoya_ito さんを直撃し、「ウチの現場も改善していただけないか」と相談する。
@naoya_ito さんも「直近は少し忙しくって、、」という感じの反応で「そうですよねぇ」とやりとりをしたように記憶しています。

2013年12月

たまたま、直属の上司と行ったラーメン屋で、この話を割とカジュアルに持ちかけ、ちょっとした議論に。
食べ終わったラーメン屋で酒も飲まずに1時間くらい話した結果、「それで改善を加速できるんなら、やったらいい」とOKをいただきました。

2014年1月(前半)

「現場」Advent Calendarでブログを書き、そのエントリがたまたま取締役の目に止まって、ランチに行くことに。そこで、この話をして「ぜひ、やってください」と快諾していただく。
コストについては厳しい方という印象だったので、あっさりとOKが出た事に少し驚きましたが、「これで進められる」と自分の中ではかなり盛り上がっていました。

2014年2月(だったと思います)

再度 @naoya_ito さんに「正式にお願いしたい」と依頼し、改めて現状を説明したところ、「お話を伺っていると、改善のお手伝いができそうですね」と良い回答をいただく。
もう、ここではポジティブ・トランジションが進んでいて、「ヤバい。毎日が楽し過ぎる!」と超ハイテンションでした。

2014年3月

正式に契約して、改善スタート。まずは現状の課題分析を行って、改善のロードマップを引く、という作業を行いました。同時に社内に向けて少しづつ本件を共有して、全体へ向けたキックオフの準備を行いました。

2014年4月

今週、正式にキックオフ・ミーティングを行い、プロジェクトの目的や現状の課題、それに対するアクションなどをシステムメンバー全員へ向けて共有しました。@naoya_ito さんにもご来社いただき、「今どきのWebサービス開発」的な内容でExciting Codingでお話されていた内容を少し一休向けにカスタマイズした内容でお話をしていただきました。

これから

まずは、情報共有やコードの見える化といった課題を中心に6月末までと定めたゴールへ向かって「改善に参加したい」とコメントをくれたメンバーをコアメンバーに据えて走っていこうと思っています。また、プロジェクトの状況についてはちょいちょいこのブログでご報告します。

所感

ようやくスタートが切れて、はじまったばかりのプロジェクトですが、今年1年はこのプロジェクトに自分の持てるすべてを注いで、改善をしていこうと考えています。サービス開発から少し離れて、このプロジェクトを進めることを許可してくれた上司、同僚と、この問題ある現場を改善するというミッションに加わってくださった @naoya_ito さんには本当に感謝していますし、「この機会は必ず活かさなければいけない」と捉えています。

自ら動くということ

本当に、色々な幸運(といったらちょっと語弊がありますが)が重なって現在の状況になっていると感じます。

  • 「10月にブログを読んだこと」
  • 「Exciting Codingで @naoya_ito さんに声をかけたこと」
  • 「ラーメン屋で上司に話したこと」
  • 「1月にAdvent Calendarに参加したこと」

このいずれかをしていなかったら、今も現状に課題を抱えながら、目の前の業務をこなす毎日が続いてたでしょう。
偉そうな事を言える立場ではないですが、「情報を発信し、誰かに頼むことなく、自ら動く」という事を続けた結果、今があるんだと思っています。

「自ら動く」ということの大切さを身にしみて感じた2014年春でした。