CROSS2015で旅行ECについてパネルディスカッションしてきた
1/29(木) に横浜大さん橋ホールで開催されたCROSS2015にパネルディスカッションのセッションオーナー兼スタッフとして参加してきた。人生初のパネルディスカッション、しかもセッションオーナーをやってすごーーーく勉強になったので忘れないようにメモっておく。
自分が開いたセッションはこちら
セッションタイトルと内容
「旅行ECサイト各社に聞く成長の秘訣とこれから」というタイトルで
- 楽天トラベル
- 一休.com
- relux
という3社のエンジニアが集まり、EC系共通テーマや組織デザインなど、いろいろな内容について話をしました。話の内容はspeakerdeckにスライドを上げてあるので、貼っておきます。
事前準備
企画が立ち上がってから、いろいろ準備をしました。
2014年10月頃: 企画の内容詰め
CROSS運営のセッションプログラムを調整するチームと1度話をしました。「こういう内容がやりたい」というドラフトを持って行って、「その内容は一部分はもう枯れてるから」とか「もっとぶっちゃけた内容が知りたい」とか、いろいろ指摘をいただいて、内容を固めていきました。まだ、この段階では固めたといっても、話すネタ候補を箇条書きでまとめたレベルです。
2014年10月~12月: 登壇者の調整
内容の方向は少し見えたので、トラベルEC系のサービスに携わるエンジニアとコネクションして登壇の依頼を始めました。
- 知人を介して楽天トラベルの id:taichiw とつながった
紹介していただけるということで、品川シーサイドまでお邪魔して、ランチミーティングしながら、ネタ候補を話して、ここでも「誰得なのか」、「こういう内容を入れたらどうか」といったネタに対するフィードバックや「事前に登壇者同士で顔合わせしたい」などの準備の仕方についていろいろご意見をいただけて、内容がまた少し固まりました。
「まだ正式OKじゃないけど、多分大丈夫」とポジティブなお話をいただけて本当に嬉しかったです。この場を借りて御礼申し上げます。
- 勉強会でreluxの @tom_furu とつながった
以前、参加したSlack×Hubot勉強会でCTOの @tom_furu とつながることが出来て、その勢いで後日2人で飲みに行って、CROSSの話をしたら「面白そうですね!」と言ってもらえたので、さらに後日お声がけをして参加いただくことになりました。
勉強会の参加エントリはこちら
- 一休.comからは部長とリーダーの2名にお願いした
こちらはリーダーである id:sisijumi については直前にお願いする形となってしまいました。ゴメンナサイ。
2015年1月(本番2週間前くらい): 事前顔合わせ
id:taichiw から提案があった事前顔合わせを渋谷の居酒屋で実施しました。お酒を飲みつつ、想定しているパネルディスカッションの流れを話しながら、「こういう話をしても面白いかも」とか「この話聞きたい」とかを話しました。具体的には
- 各サービスの紹介とともに、規模感がわかるスライドを1枚入れたらどうか
- 質問に答えられない場合のためにNGサインがわかるものを用意したらどうか
- ホワイトボードがあるとパパっと図説できてよさそう
とかですね。もっとあるのですが抜粋するとこんな感じです。
2015年1月(本番3日前くらい〜当日): スライド作り
ようやく内容も固まったので、スライドを作り始めました。パネルディスカッションなので、そんなに作りこまずにイントロだけをパラパラ書いていった感じです。一旦粗めで仕上げて、前日にちょこちょこ直す、という流れで作りました。
パネルディスカッションなので、「Yes or No」を意識した内容にするべきだ、と思ったのが既に前日の夜だったので、手直ししきれずに中途半端な感じになってしまいました。
で、いざ本番
ここからは反省点を中心にメモっていきます。
入りがカタかった
カタい入りになってしまいました。もっと会場を柔らかくしてアイスブレイク感を出したかったのですが、参加していただいたお客さんも4割くらいの入りで、前方の座席は空席が目立っていたので、すこしやりづらかったです。
- Try
- ネタスライドなどを入れて柔らかく入ることを意識する
セッションオーナーとパネリストの会話になってしまった
「パネリスト同士で会話をつないでいく」というのが良いパネルディスカッションだと思うのですが、セッションオーナーである自分がネタをパネリストに振ってその受け答えを繰り返すような感じなってしまって
理想の流れ
- セッションオーナー:「XXということはありませんか。Aさん。」
- パネリストA:「XXについては、YYですねぇ」
- パネリストB:「あー、YYはありますね。ウチでもZZZ」
という感じで会話がつながらずに、
実際の流れ
- セッションオーナー:「XXということはありませんか。Aさん。」
- パネリストA:「XXについては、YYですねぇ」
- ...
- セッションオーナー:「Bさんはどうですかね。」
- パネリストB:「ウチはZZZですねぇ」
というカタチでセッションオーナーである自分が結構話をする感じになってしまいました。この部分が個人としては非常に悔しい点で、パネルの醍醐味である「会話のつながりで盛り上がる」みたいなシーンをほとんど作れませんでした。
- Try
- 事前にパネリストに理想の流れを説明する
- お互いの主張が出やすいテーマと振り方を意識する
時間配分
90分という時間で話をしたのですが、始める前までは「90分なんて持つかな」と考えていて、結構ネタを盛り込んでいました。もし、足りなくなったらスライドをスキップして調整するという作戦を想定していました。
ところが、始めて見ると時間に対するネタの量がアンマッチであることに気づいて、中盤〜後半はスライドを一部スキップして乗り切ることになりました。思っている以上に皆さんしっかり話してくださり、もっとネタは絞っていいんだと勉強になりました。
- Try
- ボリュームを減らして余裕を持ったタイムマネジメントをする
クロージング
時間を若干オーバーしていたので、クロージングでは
- 参加者の皆さんへの御礼
のみを話して終わってしまいました。時間がなくても
- パネリストへの御礼と拍手求める
- 自分のクロージングトーク
- 今回なら「旅行ECに興味を持ってくれたり、各サービスに共感してもらえたら嬉しいです」とかの自分の所感を添えてクロージングする
くらいは話をしないと締まりが悪い印象になってしまうと感じました。同時にパネリストの方々への感謝が足りておらず、これは次回は絶対に改善したいと思います。
- Try
- 参加者、登壇者に感謝の意を述べて、自分の思いを伝えてクロージングする
所感
- 事前準備大事
- 何事にも言えること。事前の準備がどれだけ出来たかで、当日の成果が決まるようなもの
- パネルディスカッション難しい
- 実に難しい。1人で話す方が数段ラク
- 議論に発展する≒会話がつながるファシリテーションの修行不足
- パネリストの会話をうまく引き出す方法は修行が必要
- 旅行ECエンジニアで横のつながりができたのはポジティブ
- 今回の収穫。 id:taichiw からも「延長戦やりましょう」と言ってもらえたし、同業のエンジニアともっとカジュアルトークができるようになりたいので、今後も継続してアップデートの共有とかしつつ、夜会を開いたり、一緒に勉強会をやったりしたい。
- 少しは3社の認知度が上がったり、エンジニアの行き先候補となれば嬉しい限り
- 今回の目的の1つです。旅行ECにもっと光があたって、参加していただいた各サービスの成長の手助けになると嬉しい
CROSSは本当に多くのエンジニアが参加するイベントなので、今回のような機会をいただけて幸運でした。実行委員長の山口さん、プログラム係の森崎さん、森藤さんには特にお世話になりました。本当にありがとうございました。 スタッフとして参加していて、他のセッションはのんびり聞けなかったので、次回は「登壇者兼一般参加者」としてCROSS2016を楽しみたいと思ったCROSS2015でした。